はしか

麻疹(はしか)の症状

はしかは10日~12日間の潜伏期間があります。
発熱し、咳、鼻水、結膜炎といった症状が出ます。
その後2~4日目ころに、いったん熱は下がりますが、口の中にコプリック斑とよばれる白い粘膜疹ができます。
この斑点ははしかに特徴的なもので、はしかであることを判定する一つの基準となります。

そしてまた高熱が出て、発疹もでます。
咳、鼻水、結膜炎と言った症状もひどくなります。
発疹は顔や体、手足にも広がり、全身に発疹がでます。

合併症をおこさなければ、熱は4~5日ほどでさがります。
発疹も色素沈着をおこしつつ、回復へと向かいます。

はしかの後遺症、合併症

はしかは、肺炎、中耳炎を合併することも少なくありません。
他にもけいれんを起こすこともあります。

1000人から2000人に一人の割合で麻疹脳炎を発症することがあります。
10万人に一人の割合で亜急性硬化性全脳炎を発症します。
亜急性硬化性全脳炎になると、知能障害、運動障害と言った症状が現れ、発症から平均6~9か月で死亡すると言われています。

はしかの原因と感染経路

はしかは麻疹ウイルスによるウイルス感染症で、感染力がとても強い疾患です。
空港ですれ違っただけで感染したという例もあるほどです。
空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれによっても感染します。

はしかの抗体は胎盤も通過できるため、生後3か月までは母体に十分な抗体があれば新生児も麻疹予防ができます。
生後8か月以降になると、どの新生児もかかリやすくなります。
はしかは世界保健機構(WHO)西太平洋地域では2012に年までにはしかを排除することを目標に努力してきました。

はしかの治療

はしかは発症してしまうと、特異的な治療法はありません。
対症療法だけになります。

はしかはワクチンを接種し予防することが一番大切です。
1歳になればできるだけはやく予防接種することが大切です。

2006年6月から、1歳児と小学校入学前1年間にワクチンを2回接種するようになりました。
1度接種しただけでは、抗体が十分にできていない可能性があります。
2度接種することにより、予防効果が高まります。

2015年時点で51歳以上の人は予防接種を受けていない可能性が高いです。
37歳から51歳以下の人は予防接種を受けていない可能性があります。
また37歳以下の人は予防接種をおそらくしているでしょう。

ワクチンを接種する前に感染したことがわかれば、48時間以内にはしかのワクチンを接種するか、5日以内にガンマグロブリンを接種しましょう。
発症を予防もしくは軽症ですませる効果が期待できます。

はしかの発症が疑われる場合には、すばやく病院へ行きましょう。
成人になると、重症化しやすくなります。