扁桃炎

子供の発症数が非常に多い扁桃炎

「扁桃炎」は、子供の発症数が非常に多い病気の一つです。
正確には「扁桃腺炎」という喉の入り口付近にある扁桃腺に細菌もしくはウイルスがつき増殖をすることによって発症する病気です。

扁桃腺は口を大きく開いたときに喉の両脇にふくらむようにしてついている左右の壁のことで、扁桃炎になるとこの部分が赤く大きく腫れ上がって見えるようになります。

扁桃腺の原因になる細菌やウイルスは一つだけでなく、インフルエンザ菌、溶血連鎖球菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などといったものです。

いずれも珍しい菌ではなく自然界ではごくありふれた存在の菌によって引き起こされるので、予防をするのは大変難しく、子供のほとんどが1度は感染をします。

扁桃炎になった場合に起こる主な症状としては喉の強い乾きや痛み、ものを飲み込むときの違和感があります。
進行することで38~40度にもおよぶ高熱が出るようになり、頭痛や関節痛、寒気、頸部リンパ節膨張、全身の倦怠感、耳の中の痛みといったものも出てきます。

子供によくあるのが急性扁桃炎を何度も繰り返し行うことによる慢性化で、1年に5回以上の扁桃炎が起こる場合「慢性扁桃炎」として対応していくことになります。

風邪に似ていることから扁桃炎と気づかないことも

扁桃炎はそれ自体はあまり重篤な病気ではなく、症状も風邪によく似ていることから自分が扁桃炎であるということに気づかないこともよくあります。

しかし扁桃炎は放置しておけば自然にすぐ治るというわけではなく、市販の風邪薬を飲んでもほとんど症状が改善せずそのまま進行していってしまうこともよくあるようです。

ひどくなると喉の痛みが非常に強くなり、唾を飲み込むだけでも痛みを感じるようになります。
口を大きく開けてみると扁桃腺が黄色くなって膿を出すようになっていることもあり、首元が腫れることで顔型が変形したようにも感じます。

合併症の危険もありますので、あまり無理をせず早めの段階から医師の診断を受けた方がよいと言えるでしょう。
病院に行くとまず処方されるのが抗生物質です。
ただし扁桃腺の病原菌は複数あるため、特定の細菌に効くタイプのものではなく抗生物質によって自然に治癒していくのを待ちます。

またイソジンでうがいをすることで喉の中を清潔に保つようにするということも有効な予防法です。
子供の場合には決定的に免疫力が足りていないということもありますので、場合によっては点滴を行います。

扁桃炎が起こりやすいのは空気が乾燥しがちな冬の時期です。
喉の状態を保つため、室内に加湿器を置いたりマスクをして寝るようにすると予防と早期治療に役立ちます。
喉の痛みがひどい場合には経口補水液やアイスクリーム、ヨーグルトなどで栄養補給をしていきましょう。