RSウイルス感染症

秋から冬にかけて流行する代表的な感染症

「RSウイルス感染症」は、1歳未満の乳児が感染すると重篤化の恐れがある非常に危険な感染症です。
感染自体は2歳以上から成人まで幅広く起こるのですが、特段に重篤化する恐れは少なく軽度な症状で自然に治ってしまうのが普通です。

しかしそれが逆にウイルスを保有している大人が知らずに子供に接触をしてしまい、RSウイルス感染症に感染させてしまうということも起こります。

流行する時期は毎年秋から冬にかけての時期となっているので、小さな子供のいる家庭においてはもよりの保健所などから出される流感の情報をチェックしておくようにしましょう。

保育園や幼稚園などでは集団感染を防ぐため、いち早く流行の情報が提供されますのでそうしたところから発信される情報を参考にするのもよいでしょう。

RSウイルス感染症のピークは毎年12月頃となっていますが、例えば2012年には流行した時期が早く秋のうちから大量の感染者が出ました。

その年によって感染者数や感染時期が微妙に異なってくるので、去年の情報だけをあてにするというのは少し危険と言えます。

RSウイルス感染症の「RS」とは、「Respiratory Syncytial(呼吸器の合胞体)」という言葉から来たものです。
生後1才までの乳児のうちの約50%が感染をする病気で、2才までにほぼ100%の子供が一度は感染をします。

体の弱い子供は更に高リスクのため注意

RSウイルス感染症は非常に感染力も感染者数も多い病気ですので、完全にブロックをするということはまず不可能です。

そのため予防対策としては、重篤化しないように早めに治すようにしていくということが重要になってきます。
初めて感染する場合は比較的重篤化しやすいという特徴があり、低体重児や先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全といった生まれつき体が弱い赤ちゃんは特に注意が必要です。

理想的な予防方法は、できるだけ1才未満での発症を防ぐようにするということです。
そのためにはまず赤ちゃんに接する大人がRSウイルス感染症について正しい意識を持ち、不用意に感染が起こらないようにしてあげることが求められます。

感染経路は飛沫感染もしくは接触感染によって起こるので、咳やくしゃみを子供のいるところで直接しないことや、感染者とタオルなどを共有しないように気をつけましょう。

予防接種用のワクチンはないのですが、早産で生まれた赤ちゃんに対しては免疫力を高めることができる予防薬の接種が小児科などから勧められます。

しかしシナジスは非常に価格の高い薬品であり、1回あたりの接種には8~25万円というかなりの額がかかってしまいます。
健康保険の適用対象となり、乳児医療証が適用されたりするのでそのあたりは事前に確認しておいてください。