神経芽細胞腫

小児の腹部にできる代表的なガン

「神経芽細胞腫」は「白血病」「脳腫瘍」に次いで多くの小児が罹患する深刻なガンです。
特徴は小児の腹部にできるということで、1歳以下での発症例が非常に多く患者の大部分は5才以下です。

神経芽細胞腫は別名「神経芽腫」といも言われ、神経を作る若い細胞が悪性化することにより固形腫瘍となることで発症します。

小児科で扱うガンのうち患者数は世界で白血病に次ぐ第2位であり、同じ神経芽細胞腫の中にもいくつかの分類があります。

なぜ神経芽細胞腫が発生するかのメカニズムはまだ研究によって明らかになっておらず、必ずしも遺伝によって発生するものではないというところに大きな特徴があります。

神経芽細胞そのものは胎児の頃から体の中に沢山存在しており、神経を構成する細胞となるべく生後3ヶ月めまで早いスピードで増殖します。

しかし何らかの原因にとって生後3ヶ月を超えても神経芽細胞の増殖が止まらないことがあり、それが固定化されてしまうことで悪性腫瘍に変わります。

早い段階で発見をすることができれば、神経芽細胞腫はそれほど悪化することなく予後も健康に生活をしていくことができます。

逆に発見が遅れると骨や骨髄にまで転移をしてしていることが多く、完治をするのはかなり難しくなってしまいます。

神経芽細胞腫の検査は尿中に含まれるVMAやHVAを生後1才以内にスクリーニングすることで行われてきたのですが、最近は良性の腫瘍も多く発見されることから現在ではレントゲンやエコー検査が中心となっています。

神経芽細胞腫の自覚症状と治療方法

神経芽細胞腫のうち全体の50~65%は腎臓の上にある副腎髄質というところで発生します。
神経芽細胞腫のもととなる細胞は自律神経の交感神経からできるので、交感神経につながる複数の場所から発見されます。

ですので検査では広範囲にわたり神経芽細胞腫ができていないかを調べるために、胸からお腹にかけての広い範囲をレントゲンで撮影します。

自覚できる症状としては、お腹の張りや貧血、発熱、出血斑といったようなものがあります。
さらにわかりやすく、体の特定の部分に腫瘤ができ鈍い痛みを伴うということもあるようです。

眼球が飛び出るようになってその周辺にクマができていたり、反対に眼球が後退して瞳孔が縮小したりします。
他にもリンパ節や顎などが腫れることもあり、特定しづらい病気であるということも特徴です。

もしレントゲンやエコー検査で発見された場合には、外科手術および放射線照射、化学療法を組み合わせて治療をしていくことになります。

しかしながら年齢の低い子供の場合にはあまり強い放射線療法は副作用が強く出てしまうため、主に投薬による化学療法が用いられます。